Japanese Society of Oral Oncology

理事長ご挨拶


桐田 忠昭
奈良県立医科大学
口腔外科学講座

第35回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会(2017年1月)において、藤内 祝前理事長の後任といたしまして本学会の理事長を拝命することになりました。大変名誉なことであると心から感謝するとともに、伝統ある本学会理事長としての責務の大きさを考えますと身の引き締まる思いを感じております。
 本学会の歴史を振り返りますと、1983年に大分医科大学(現大分大学医学部)の清水正嗣先生(大分大学名誉教授)が発起人となられ、強いリーダーシップのもとに設立されました「口腔腫瘍懇話会」にさかのぼります。この懇話会は、1986年に「口腔腫瘍研究会」、1989年には「日本口腔腫瘍学会」へと改称し、現在では法人格も有し「一般社団法人 日本口腔腫瘍学会」と発展を続けてきました。その間、機関学術雑誌の発行、日本がん治療認定機構の「がん治療認定医(歯科口腔外科)の認可、「口腔がん取り扱い規約」、「口腔癌診療ガイドライン」、「歯原性腫瘍治療ガイドライン」の発刊、日本歯科医学会の認定分科会への加入、口腔がん専門医制度、学会主導の多施設共同研究推進を目指した共同研究委員会の発足、教育研修会の定期的な実施など充実し、目覚ましい進歩を遂げるようになりました。会員数もこの30有余年の間に1800名を超えるようになり、本学術大会参加者も毎回800名を超えるほどになっており、会員諸氏の熱心さが伺われるものとなっています。確実に発展を遂げている本学会の勢いと会員の皆様方の熱い思いを深く受け止め、更なる発展のために尽力させていただきたいと思っております。
 本学会の目的は、「口腔領域に発生する腫瘍の診断と治療及び予防について、研究・解明し、もって医療の進歩普及と国民の福祉の増進に寄与すること」です。口腔の重要な機能である摂食・嚥下・構音・整容に大きく関与し、全身のQOLに重大な影響を及ぼす口腔腫瘍について、臨床面だけではなく基礎研究を含めた両面から真摯に向き合い、さらなる治療の発展と研究を推し進めていく必要があるものと考えております。
 私の抱負としましては、藤内前理事長が推し進めて来られました癌関連学会、口腔関連学会との横断的な連携のさらなる強化と学術的交流の促進を始めとし、本学会の国際学会での認知度の向上と学術的成果発表の促進、人的交流の推進、また次世代の口腔腫瘍外科医、研究医の育成などを重点課題として、まずは進めて行きたいと考えています。それぞれが大変重要で大きな命題ではございますが、会員の皆様方の協力を仰ぎながら実行させていただきたいと考えております。
 歴代の本学会理事長を始めとして会員の皆様方の努力により、本学会は充実し発展して参りましたが、昨今の急激な医療の進歩や変革、新技術の応用などの新たな取り組みや年々高まる患者さんの要望などに応え、発展を遂げていくには、学会は常に柔軟性を持ち臨機応変に改革、刷新に取り組むべきものであると考えます。時代のニーズに応えられるよう、また国民の皆様、会員の皆様の期待に応えられるよう粉骨砕身、頑張らせていただきたいと思っておりますので、何卒ご支援、ご協力とご理解のほどどうかよろしくお願い申し上げます。

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