Japanese Society of Oral Oncology

理事長ご挨拶


桐田 忠昭
奈良県立医科大学
口腔外科学講座

第37回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会(2019年1月24,25日:長崎)におきまして、再度本学会の理事長を拝命することになりました。2017年の第35回本学会総会・学術大会にて初めて理事長にご推挙いただいてから早2年になります。この2年の間に口腔がん治療はさらに発展し、新たな治療薬として免疫チェックポイント阻害薬が保険適応されるとともに頭頸部がん(扁平上皮癌を除く)に対して粒子線・重粒子線治療が同じく保険適応になり、ますます選択肢が増えてきており、時事刻々と変化しています。その目まぐるしく変化する口腔腫瘍を取り巻く状況をいち早く捉え、多くの患者さんにその恩恵を少しでも早く受けていただけるように、学会としても鋭意努力する必要があると考えます。

 本学会の歴史を振り返りますと、1983年に大分医科大学(現大分大学医学部)の清水正嗣先生(大分大学名誉教授)が発起人となられ、強いリーダーシップのもとに設立されました「口腔腫瘍懇話会」にさかのぼり、本年で37年を迎えることになります。会員数も1800名を超えるようになり、本学術大会参加者も毎回700名を超えるようになっており、会員諸氏の熱心さが伺われるものとなっています。確実に発展を遂げている本学会は、先達の先生方の並々ならぬご努力とご尽力があってのことだと考えます。先輩諸先生方と会員の皆様方の熱い思いを深く受け止め、更なる発展のために尽力させていただきたいと思っております。

 今後の本学会のさらなる発展のためには、癌関連学会、口腔関連学会との横断的な連携のさらなる強化と学術的交流の促進を始めとし、本学会の国際学会でのプレゼンスの向上とグローバル化の促進による諸外国との交流を深めることが必要だと考えます。また学会主導による新たなエビデンスの創出も必要です。それぞれの所属機関が連携し、横のつながりをもっと深く協力し、新たな知見を発信し、社会にさらに認知される存在になるべきと考えます。加えて次世代の口腔腫瘍外科医、研究医の育成も重点課題として取り組むべきだと考えています。具体的には学術大会時に次世代若手口腔腫瘍外科医、研究医が発表できる場をさらに設けるとともに同世代ドクターによるシンポジウムの開催などを視野に入れ、積極的に登用していきたいと考えています。それぞれが大変重要で大きな命題ですが、次期2年間において少しでも具現化できるように努力させていただきたいと思っております。

 前述しましたように本学会は、歴代の理事長を始めとして、先達の先生方、会員の皆様方の努力により充実し発展して参りましたが、昨今の急激な医療の進歩や変革、新技術の応用などの新たな取り組みや年々高まる患者さんの要望に応え、発展を遂げていくには、学会は常に柔軟性を持ち臨機応変に改革、刷新していかなければならないものだと考えます。時代のニーズに応えられるよう、また国民の皆様へ本学会の認知度をさらに高められるようにするとともに、会員の皆様の期待に応えられるよう頑張らせていただきたいと思っておりますので、何卒ご支援、ご協力をどうかよろしくお願い申し上げます。

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