Japanese Society of Oral Oncology

理事長ご挨拶


太田 嘉英
東海大学医学部
専門診療学系口腔外科学領域

 第39回日本口腔腫瘍学会総会にて理事長を拝命いたしました。微力ではありますが、精いっぱい努めていきたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。
日本口腔腫瘍学会の目的は定款の冒頭にもありますように「口腔領域に発生する腫瘍の診断と治療及び予防について,研究・解明し,もって医療の進歩普及と国民の福祉の増進に寄与すること」、すなわち社会貢献です。

 この目的のために、日本口腔腫瘍学会は口腔がんを専門とする歯科口腔外科医・口腔病理医・歯科放射線科医を中心として多くの知見、経験を蓄積してまいりました。
学問的な基盤の整備として、口腔癌取り扱い規約を作成、2019年には改訂第2版を発刊し、本年は英語版も公開しています。また、もう一つの柱である口腔がん診療ガイドラインも日本口腔外科学会と共同で本学会が主体的に携わり既に改訂第3版が発刊されています。これらに関しては、今後ますます充実させていきたいと思っております。口腔癌登録制度も日本口腔外科学会との共同事業として軌道に乗ってきており、豊富な臨床データから、新しいエビデンスの発信ができる体制が整いつつあります。

 医療の提供に関しては、口腔がん専門医制度も整備し、関連各科との適切な連携の上、より高度な治療を提供できる専門医を認定してまいりました。
これらをさらに充実させて行きたいと思います。

 今日のがん診療は薬物療法、免疫療法、遺伝子治療の実現化など、大きく様相を変えてまいりました。耳鼻咽喉科・頭頸部外科、形成外科、腫瘍内科をはじめとした関連領域の先生方と連携しつつ更なる社会貢献を目指していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

言語切り替え