日本口腔腫瘍学会は,口腔癌に関する研究,治療成績の向上,口腔機能の維持・回復と顔面形態の保持と心理的なケアーの向上を目標とし,会員の努力により大きな成果を得つつあります。しかし,治療成績の向上にもかかわらず,口腔癌は減少せず,口腔内での新たな癌の発生や他臓器での癌すなわち口腔多発癌や重複癌の増加があります。
喫煙とビンロウジュを咬む習慣での口腔癌の発生が多く,各種外来刺激が口腔癌を誘発することが知られています。たばこの煙には多種類の発癌物質や発癌促進因子が含まれ,喫煙習慣は癌の主要な誘発因子と考えられています。喫煙は口腔癌以外に喉頭・咽頭癌や肺癌,呼吸器疾患,虚血性心疾患,脳梗塞などの危険因子であり,健康に著しい悪影響を与えることが明らかにされています。
日本口腔腫瘍学会は口腔癌の予防,国民の健康維持と良好な社会環境の改善の観点から広く国民に禁煙を呼びかけます。
禁煙の勧告と事業計画
2003年1月30日
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